世界各国の通信事業者は、それぞれが固有のニーズに合わせたビジネス モデルでWi-Fi®を展開しています。卓越したパフォーマンスと遍在性(ユビキタス性)を備えたWi-Fi を活用することで、通信事業者はホーム ネットワークの内外を通じて提供しているネットワーク サービスを大きく向上させることが可能になりました。Wi-Fi は、カバレッジ(セル範囲)の向上やデータ トラフィックのオフロード(負荷軽減)、ネットワーク密度の増大、ホーム ネットワークの枠を超えた有料コンテンツの提供、ロイヤルティの向上、ローミング コストの削減など、さまざまなメリットをもたらしています。
Wi-Fi業界は、卓越したレベルのイノベーション(技術革新)によって多岐にわたるニーズに応えています。Wi-Fi CERTIFIED Vantage™およびWi-Fi CERTIFIED Passpoint®は通信事業者ネットワークの継続的な進化・発展を実現し、これまで以上のパフォーマンス、モビリティ、ユーザー体験を提供します。
Wi-Fiならではの特性と高度化に向けたロードマップを背景に、Wi-Fiは効率的な資源管理やマネージド ネットワークにおけるクライアントのローミングの挙動に対する影響力など、多くのメリットを通信事業者とITマネージャーにもたらします。すでにWi-Fiはネットワーク容量を増やすパワーツールとしての役割を果たしていますが、継続的な高度化に向けて開発中の多くの機能のロードマップをベースに、これからもWi-Fiテクノロジーは機会を創出していきます。
世界中の通信事業者、設備機器メーカー、家電メーカーが参加している強力なコラボレーション フォーラムであるWi-Fi Alliance®は、通信事業者のニーズを満たすさまざまな革新技術を提供するユニークな組織を実現しています。また、通信事業者のエコシステム全体を通じてニーズを満たし、最大の価値を発揮するプログラムを提供するために、Wi-Fi AllianceはCTIA™やGSM Association、Wireless Broadband Alliance、CableLabs®をはじめ、通信事業者を中心に置いている複数の団体と連絡協定を結び情報交換を行っています。
Wi-Fi Device Metrics
Wi-FiテクノロジーのイノベーションにおけるリーダーであるWi-Fi Allianceは、ネットワーク上の各種デバイスの品質を評価するためのテスト ツールを通信事業者の皆様に提供するフレームワークを開発しました。このフレームワークが「Wi-Fi Device Metrics」(Wi-Fiデバイス メトリックス)です。Wi-Fi Device Metricsでは一連の標準化したメソドロジ(方法論)および統一した評価指標によってアクセス ポイント(AP)およびクライアント デバイスの特性を規定および評価し、それぞれのスループット、レイテンシ(遅延時間)、また個々の具体的なユースケース(展開環境)におけるユーザー体験を測定します。このフレームワークのベスト プラクティスおよび定義によって、パフォーマンス指標の標準化とデバイス評価の簡素化が実現されます。このフレームワークを活用することで、ITマネージャーやネットワーク アーキテクトはアクセス ポイントおよびクライアント デバイスをより詳細に評価できるようになり、対象とする具体的なアプリケーションに質の高いユーザー体験を提供できる、優れたパフォーマンスのデバイスを特定することができます。
共にWi-Fiの未来を創っていきましょう ―― Wi-Fi Allianceにご参加ください
Wi-Fi Allianceのメンバー企業が絶え間なく開発を進めている数々の高度なテクノロジーは、通信事業者のネットワークにとって戦略的に重要な要素となっています。世界中の通信事業者がWi-Fi Allianceに参加して、サービス プロバイダーのユニークなニーズを念頭にWi-Fiテクノロジーの開発と認定プログラムの策定を進めています。