現代の住宅環境には多種多様なIoT(モノのインターネット)のスマート オブジェクトがあふれ、いわゆるスマートホーム(ホームIoT)化が進んでいます。幅広いテクノロジー ポートフォリオで世界中に普及し、優れた相互運用性の豊富な実績を有するWi-Fiは、ほぼあらゆるスマートホーム環境で重要な役割を果たすことが確実視されています。スマートホームでは、異なる複数のメーカーからの幅広い製品が連携して機能する必要があります。 Wi-Fiは、IEEE規格に準拠した相互運用性を中核に設計されているため、スマートフォンなどの制御機器からアクセス ポイント(AP)、コネクテッド オブジェクトまで、非常に幅広い接続性を提供します。スマートホーム ネットワークでやり取りされる個人データもWi-Fiが本来備えているセキュリティ プロトコルによって安全が確保され、またWi-Fiの高パフォーマンスによってIoTデバイスは一貫してオンラインで機能します。これは、例えば高齢者介護といったハイリスクな状況で特に重要です。
Wi-Fi Alliance®は、Wi-Fi CERTIFIED™テストおよび認証を通じて、Wi-Fi CERTIFIEDデバイス間の確実な相互運用性を実現しています。メーカーがIEEE 802.11規格に基づく製品を製造しても、認証を受けていなければWi-Fiブランドや認証ロゴを使用することはできません。Wi-Fi CERTIFIEDのロゴは製品の品質と信頼性を検証するさまざまなテストに合格した証であるため、認証ロゴがないことは製品の信頼性を大きく損なう要因になります。持ち家でも賃貸住宅でも、ユーザーが求めるスマートホーム体験を提供するためには数多くの製品の相互運用が必要になることから、この認証は特にIoTデバイスにとって重要です。また、製品が高い性能を発揮するとともに以前のWi-Fiバージョンと後方互換性を有していることを消費者やソリューション インテグレーター、サービス プロバイダーに示す信頼の証であるWi-Fi CERTIFIED認証は、デバイス メーカーにもメリットをもたらします。このような多くのメリットに加え、デバイスの互換性をさらに保証するMatter認証でもWi-Fi CERTIFIEDは必須要件となっています。