Wi-Fiテクノロジーの継続的な成長と普及にとって、Wi-Fi®デバイスをネットワークへ接続するユーザー フレンドリでセキュアなプロセスを提供することは欠かせない要素です。これは、例えばスマートホームやモノのインターネット(IoT)など、インターフェイスがほとんどまたはまったくないデバイスが含まれる市場セグメントでは特に重要です。Wi-Fiデバイスをネットワークへ接続するためには、そのデバイスにネットワーク情報とセキュリティ認識情報を提供しなければなりません。インターフェイスがほとんどまたはまったくないデバイスをネットワークへ接続するのは面倒で手間がかかり、その方法もメーカーによって異なります。標準化したシンプルな方法でデバイスを設定できるようにすることで、ユーザーが選べるさまざまなメーカー製品の選択肢が広がるとともに、Wi-Fiエコシステムの中で調和の取れたユーザー体験を提供することができます。
このような状況を背景に、Wi-Fi Alliance®はユーザー インターフェイスがほとんどまたはまったくないデバイスまでも含めて、Wi-Fiネットワークへの登録を簡単かつ安全に実行できるテクノロジー、Wi-Fi CERTIFIED Easy Connect™を開発しました。Wi-Fi Easy Connect™は、非常にシンプルな方法でWi-Fi デバイスを設定できる標準化した仕組みを提供します。ユーザーは製品のQRコードをスマートフォンで読み取るかNFC(近距離無線通信)タグをタッチするだけで手間なくセットアップを実行し、Wi-Fiネットワークに接続できます。
Wi-Fi Allianceが提供するテクノロジー資産の1つであるWi-Fi Easy Connectが提供する新しいメカニズムによって、ネットワークのセットアップおよびクライアント デバイスのプロビジョニングが簡単になるだけでなく、質の高いユーザー体験と強化したセキュリティを提供するとともに、IoTデバイスのプロビジョニングも可能になります。
本ドキュメントでは、Wi-Fi Easy Connectプログラムとこのテクノロジーの主要コンポーネントの概要を説明します。その他の詳細は Wi-Fi Alliance Wi-Fi Easy Connect 仕様をご覧ください。