米国テキサス州オースチン発 - 2011年3月22日 - Wi-Fi Alliance® は、ホットスポットにおけるユーザーの利用環境を飛躍的に向上させる取組みを進めていることを明らかにしました。この取組みにおいて、Wi-Fi Alliance に参加しているサービスプロバイダおよびデバイスメーカー各社は、業界の一連の市場要件をとりまとめて形式化し、これを基盤としてパブリック Wi-Fi ネットワークのサービスの認証とプロビジョンに対応する新たな Wi-Fi CERTIFIED テスト プログラムを策定します。
Wi-Fi Alliance のマーケティング ディレクタ、ケリー・デイヴィス・フェルナー (Kelly Davis-Felner) は次のように述べています。 「エンドユーザーが様々なプロバイダからホットスポット ネットワークへ簡単にアクセスできる環境が実現されれば、利用者、サービスプロバイダ、デバイスメーカーのすべてにメリットがもたらされます。私たちはセキュリティが保護されたサービスプロバイダ ホットスポットで、世界中の Wi-Fi ユーザーの皆様がセルラー ネットワークと同じようにどこからでも自動的にアクセスできる環境の実現を目指しています。」
France Telecom-Orange社のアクセス ネットワーク標準化マネージャ、Rida Zouaoui 氏は次のように述べています。 「Wi-Fi Alliance メンバーの一員として弊社は Wi-Fi ホットスポット認定プログラムの策定に積極的に関与していますが、このプログラムによってホットスポットでのコネクティビティ (接続性) を幅広くサポートすることで、ユーザーによる利用環境を大幅に高めることができます。このようなキャリアレベルの認定プログラムによって、新世代のホットスポットを通じて高い信頼性と使いやすさの両方を兼ね備えた Wi-Fi サービスを提供できるようになるでしょう。さらに、SIM ベースの認証によってセキュリティとアクセス性、特にローミング時の Orange Wi-Fi ホットスポットへのアクセス性が高まるでしょう。」
Wi-Fi Alliance のホットスポット プログラムでは多様なデータを利用するスマートフォンやタブレット、他の携帯電子機器から Wi-Fi へのセルラー トラフィックのシームレスなハンドオフもサポートするので、サービス プロバイダは制約のあるライセンス環境下でも需要を管理できるようになります。セルサーネットワークでやり取りされるデータ量は 2011 年から 2012 年でほぼ倍増し、456万TB (テラバイト) に
達することが見込まれています1。このトレンドへの対応として、先ごろ多くのサービス プロバイダが Wi-Fi ホットスポット環境を拡張するプランを明らかにしました。その結果、世界中に展開されているホットスポットの数が現在の約 75 万か所から 2014 年までに倍増すると予測されています。
1 Informa Telecoms and Media
Research In Motion 社の携帯ソフトウェア製品管理担当バイスプレジデント、Andrew Bocking 氏は次のように述べています。 「今回 Wi-Fi Alliance のホットスポット認定プログラムに参加できたことを光栄に思います。このプログラムによってユーザーは世界中どこでも今よりもさらにシンプルに標準化された環境でホットスポットを簡単に見つけ、サブスクライブし、セキュリティ下で接続できるようになります。」
Wi-Fi Alliance のホットスポット認定プログラムがもたらす主なメリットは次のとおりです。
ネットワークの検出と選択: デバイスがネットワークを検出し、ユーザーの意向、オペレータのポリシー、ネットワーク最適化環境に基づいて接続先のネットワークが自動的に選択されます。
合理化されたネットワーク アクセス: 多くの場合、デバイスは ID メカニズム (今日セルラーデバイスで幅広く使われている SIM カードなど) に基づいてネットワークへのアクセスが自動的に認証されます。
迅速なアカウント プロビジョン: アクセス時に新規ユーザー アカウントを確立するプロセスが合理化され、ユーザーによる処理がなくなり、複数のベンダー間で共通のプロビジョン プロセスが適用されます。
WPA2™ Security: ワイヤレスで伝送されるデータが最新世代のセキュリティ技術によって暗号化されます。
リサーチ大手 ABI Research 社のモバイルデバイス担当リサーチ ディレクタ、Philip Solis 氏は次のように述べています。 「Wi-Fi のパフォーマンスとユビキタス性はデータのオフロードにおいて魅力的なソリューションで、サービス プロバイダ各社は Wi-Fi をそれぞれの戦略で重要な位置に置いています。プロビジョンと認証において業界全体を網羅したソリューションが実現されれば、サービス プロバイダはその戦略をさらに先へと発展させることができます。これによってローミングの合意が進められ、数多くのサービス プロバイダの利用者に Wi-Fi へのアクセスを提供できるようになります。」
Cisco 社のワイヤレス ネットワーキング事業部バイスプレジデント兼ジェネラル マネージャ、Ray Smets 氏は次のように述べています。 「弊社は、Cisco の革新的な Wi-Fi テクノロジのすべてを通じてオープン スタンダードをサポートしています。この Wi-Fi Alliance 認定プログラムをサポートすることで、サービス プロバイダ各社はデータ トラフィックを Wi-Fi にオフロードしてネットワークを今以上に簡単に最適化し、より質の高いモバイル環境を利用者に提供できるようになります。」
現在 Wi-Fi CERTIFIED ホットスポット認定プログラムは 2012 年前半のリリースをターゲットに進められています。 Wi-Fi Alliance の詳細およびメンバー企業の一覧は、Web サイト www.wi-fi.org をご覧ください。
Wi-Fi Allianceについて Wi-Fi Alliance(ワイファイ アライアンス)は、幅広い機器と市場セグメントを通じたテクノロジの普及促進を目的とした、業界大手数百社で構成された世界的な非営利業界団体です。 様々な技術開発、市場構築および規制プログラムを通じ、これまでにWi-Fi Allianceは全世界を通じたWi-Fiテクノロジの普及を実現してきました。
2000年3月から施行されているWi-Fi CERTIFIED™プログラムは、幅広く認められている相互接続性と品質の印として、Wi-Fi対応製品がユーザーへ最高の環境を確実に提供するための支援を提供します。 これまでにWi-Fi Allianceが認定した製品は9,000を超え、すでに確立されている市場と新しい市場の両方において、Wi-Fi製品とサービスの一歩進んだ利用を促進しています。
Wi-Fi ®、Wi-Fi Alliance®、WMM®、®, Wi-Fi Protected Access® (WPA)、Wi-Fi CERTIFIEDロゴ、Wi-Fiロゴ、Wi-Fi ZONE ロゴ、Wi-Fi Protected SetupロゴはWi-Fi Allianceの登録商標です。Wi-Fi CERTIFIED™、Wi-Fi Direct™、Wi-Fi Protected Setup™、Wi-Fi Multimedia™、Wi-Fi AllianceロゴはWi-Fi Allianceの商標です。
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