高まるマルチギガビットWiGig テクノロジの勢い－ Wi-Fi Allianceの下で両組織の認定活動および技術開発を統合
米国テキサス州オースチンおよびカリフォルニア州サンタクララ発－ 2012年1月3日－ Wi-Fi Alliance® およびWireless Gigabit (WiGig) Allianceは本日、Wi-Fi Allianceの下で両組織の活動を統合するプランの概要について、了解覚書（MOU: Memorandum of Understanding）に合意したことを発表しました。今回の合意は、2年以上におよぶ両団体のコラボレーションがベースとなっています。この間、WiGig Alliance はMAC-PHY やProtocol Adaptation Layer (PAL)を含む画期的なWiGig 技術仕様を開発し、Wi-Fi Alliance は60GHz 製品の相互接続性認定プログラム策定に向けた作業を開始しています。
Wi-Fi Alliance のプレジデント兼CEO、エドガー・フィゲロア（Edgar Figueroa）は次のように述べています。「WiGigは素晴らしいテクノロジで、Wi-Fi Allianceの認定ロードマップにおいても長い間にわたり重要な要素となっており、今回活動を統合できることを大変嬉しく思います。Wi-Fi Alliance とWiGig Alliance の経験とノウハウが合わせることで、卓越したユーザー利用環境を実現した60GHzソリューションを提供できると共に、あらゆる範囲を網羅した相互接続可能なWiGig ソリューションを可能なかぎり短期間で市場へ展開できるようになるでしょう。」
大きな勢いで成長を続けているWiGigテクノロジによって、従来のWi-Fi® ネットワークをサポートする本当の意味でシームレスな無線接続環境という未来が実現に近づきます。高品位WiGig Display Extensions (WDE) から周辺機器（ペリフェラル）の接続性、またWiGig Serial Extension (WSE)やWiGig Bus Extension (WBE)、WiGig SDIO Extension (WDS)を含むI/Oケーブルの代替まで、WiGig は幅広いアプリケーション環境に近距離マルチギガビット接続を提供します。現在はWiGig 仕様をベースにした初期の60GHz環境が市場に展開されつつあるところで、ITリサーチ大手ABI Research 社は、Wi-Fi およびWiGigテクノロジを実装したデバイスの年間出荷実績は2016年までに18億に上ると予測しています。
WiGig Allianceのプレジデント兼会長、アリ・サドリ（Ali Sadri）氏は次のように述べています。「4年前、私たちは相互接続が可能でハイパフォーマンスなデバイスがシームレスに機能するグローバルなワイヤレスエコシステムを実現するというシンプルな目標を設定しました。当時は対処しなければならない課題も多くありましたが、今はこれまでになかった新しい市場を創出することができました。この大事なときにWi-Fi Alliance と活動を統合することで、メインストリームにおいてWiGigの成功がもたらすメリットを世界中のユーザーへ確実に提供できるようになるでしょう。」
ABI Research社の半導体担当プラクティスディレクタ、ピーター・クーニー（Peter Cooney）氏は次のように述べています。「無線接続環境の未来を考えたとき、60GHｚテクノロジは間違いなくその重要な一翼を担うと共に、従来のWi-Fiネットワークを支援する強力な存在になるでしょう。今後多くのデバイスが従来のWi-Fi とWiGigの両方を実装することが見込まれる中、両者の活動をWi-Fi Alliance の組織の下で1つに統合することは、理に適った動きであると言えるでしょう。」
Wi-Fi Alliance の下における活動の統合は、効率の大幅アップ、緊密に調和の取れた接続性およびアプリケーション層ソリューションの実現、また幅広いWi-FiテクノロジにおけるWiGig テクノロジのノウハウの活用などをねらいとしています。WiGig 製品向けのWi-Fi Alliance の最初の相互接続性認定プログラムは、今年後半の立ち上げが予定されています。
今回のMOUに基づき、Wi-Fi AllianceとWiGig Allianceは両テクノロジの開発活動とWiGig 資産の移行を2013年中盤までに完了させるための協業と計画の策定に入ります。
Wi-Fi Allianceについて
www.wi-fi.org
Wi-Fi Alliance（ワイファイアライアンス）は、シームレスなコネクティビティ（接続性）の実現を目的とした、業界大手数百社の企業で構成された世界的な非営利団体です。様々な技術開発、市場構築および規制プログラムを通じ、これまでにWi-Fi Allianceは全世界を通じたWi-Fiテクノロジの普及を実現してきました。2000年3月から施行されているWi-Fi CERTIFIED™プログラムは、幅広く認められている相互接続性と品質の印として、Wi-Fi対応製品がユーザーへ最高の環境を確実に提供するための支援を提供します。Wi-Fi Allianceが認定した製品は15,000を超え、すでに確立されている市場と新しい市場の両方において、Wi-Fi製品とサービスの一歩進んだ利用を促進しています。Wi-Fi ®、Wi-Fi Alliance®、WMM®、Wi-Fi Protected Access® (WPA)、Wi-Fi CERTIFIEDロゴ、Wi-Fiロゴ、Wi-Fi ZONE ロゴ、Wi-Fi Protected SetupロゴはWi-Fi Allianceの登録商標です。Wi-Fi CERTIFIED™、Wi-Fi Direct™、Wi-Fi Protected Setup™、Wi-Fi Multimedia™、WPA2™、Wi-Fi CERTIFIED Passpoint™、Passpoint™、Wi-Fi CERTIFIED Miracast™、Miracast™、Wi-Fi ZONE™、Wi-Fi AllianceロゴはWi-Fi Allianceの商標です。
WiGig Allianceについて
www.wigig.org
WiGig Allianceは、現在のデジタル時代においてシームレスな機能を通じて人と人をつなぐ、使いやすい高速無線デバイスのグローバルなエコシステムの確立を目指して結成された業界団体です。WiGig （Wireless Gigabit）テクノロジによって、消費者家電、携帯機器、PCなどの間でマルチギガビットの無線通信が可能になるとともに、ライセンス不要で利用できる60GHｚ帯を使用した単一の無線規格を基盤に業界の統合が推進されます。またWiGig Allianceは、半導体、パソコン、消費者家電、携帯機器において世界をリードするメーカー各社をひとつにまとめる役割も果たしています。その他の情報はWebサイトwww.wigig.orgをご覧ください。
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