HomePlug® Alliance、Wi-Fi Alliance®、HomeGrid Forum®およびZigBee® Allianceが、Smart Energy Profile 2（SEP 2）の画期的な認定プログラム策定に向けたコラボレーションを発表

米国オレゴン州ポートランド、テキサス州オースチン、オレゴン州ビーバートン、カリフォルニア州サンラモン発 － 2011年5月31日 － HomePlug Alliance、Wi-Fi Alliance、HomeGrid Forum、ZigBee Allianceは、SEP 2相互接続推進のためのコンソーシアム（Consortium for SEP 2 Interoperability）結成の合意に達したことを発表しました。この新しいコンソーシアムによって、インターネット プロトコル（IP）を通じた通信をサポートする技術を提供している企業・組織による、一貫したテストプランにしたがったSEP 2認定が可能になります。ネットワークを通じたSEP 2デバイスの相互接続というビジョンは、一貫した認定と相互接続性テストによってのみ実現が可能であるとの認識に基づき、同コンソーシアムではオープンな組織づくりが進められています。多くの業界の活動を基盤にした各アライアンスのコラボレーションに基づくこのコンソーシアムによって、スマートグリッドのメリットを消費者に届けることが可能になります。

同コンソーシアムの共同認定/テストプログラムは、IPベースのスマート エネルギー アプリケーションをサポートする有線/無線デバイスならびにサーモスタット、アプライアンス、ゲートウェイなどのエンドユーザー デバイスの認定に適用されます。基盤となっている1つまたは複数の多様な接続技術で稼働するデバイスをサポートすると共に、スマート エネルギーのエコシステム（電気・ガス・水道、製品ベンダー、消費者など）にアプリケーションとデバイスの確実な相互接続性を提供します。

2009年、SEP 2はホームデバイスのスマート エネルギー管理における標準プロファイルとして、米国立標準技術研究所（NIST: National Institute of Standards and Technology）に採用されました。このプロファイルはIPベースの幅広い技術環境に適しています。同コンソーシアムは、共同のテストおよび認定プログラムを通じてSEP 2製品の相互接続を統一し促進することを目的とした、特定の通信技術に偏らないオープンなフォーラムです。今後同コンソーシアムは、スマートグリッドのテストと認定プログラムに、スマートグリッド相互運用性パネル（SGIP: Smart Grid Interoperability Panel）が推奨するプロセスとベストプラクティスを活用する予定です。

HomePlug Alliance議長のロブ・ランク（Rob Ranck）氏は次のように述べています。 「未来のホームネットワークを実現する有線と無線のハイブリッド環境が形作られる中で、手間要らずの相互接続性はその鍵を握る要素になっています。今回のコラボレーションを通じ、私たちHomePlug Allianceの豊富な経験と知識を活用して確固とした認定プログラムの提供を支援できることを大変嬉しく思います。」

Wi-Fi AllianceのCEO、エドガー・フィゲロア（Edgar Figueroa）は次のように述べています。 「スマートグリッドには、多くの異なる方法で接続されたありとあらゆるタイプのデバイスが存在していますが、私たちは個々のデバイスがどのように接続されているのかに関係なく、これらのデバイスがシームレスに相互接続し、通信できる環境を確保しなければなりません。今回の関係各団体によるコラボレーションは、業界においてまさに画期的なステップです。このコラボレーションによって、今日最も幅広く普及している各接続技術を使用したスマート エネルギー製品の相互接続が実現することは、スマートグリッドのエコシステムに大きなメリットをもたらすでしょう。」

HomeGrid Forum議長のマット・シール（Matt Theall）氏は次のように述べています。 「私たちHomeGrid ForumはG.hn 技術の認定と促進を進めていますが、今回業界をリードする諸団体と協業し、全世界へのスマートグリッドの普及促進を支援できることを嬉しく思います。無線および有線両方の技術を融合し、家の内外を通じてスマートグリッドおよび他のサービスを提供する上で、SEP 2は重要な役割を果たします。私たちHomeGrid Forumは豊富な経験と知識を基盤に、業界へのSEP 2普及促進に確固とした姿勢で取り組んでいきます。」

ZigBee Alliance議長のボブ・ヘイル（Heile）氏は次のように述べています。 「ホーム スマート エネルギー標準の活動をはじめた団体として、私たちZigBee Allianceは長年にわたり幅広い関係コミュニティがスマート エネルギー標準の策定に費やしてきた努力を、必ず市場の成功へと結び付けるための活動を展開していきたいと思います。通信技術に縛られない使いやすいスマート エネルギー製品を消費者が利用できるようにするため、今日のスマート エネルギー製品の認定においてこれまでに培ってきた豊富な経験とノウハウを背景に、この独立した新しい認定およびテスト コンソーシアムに貢献できることを嬉しく思います。」

現在Consortium for SEP 2 Interoperability は、相互接続可能なスマートグリッドの発展に関心を持つ、通信技術分野の他の業界団体の参加も呼びかけています。

HomePlug Powerline Allianceについて

HomePlug Powerline Allianceは電力線搬送通信の発展における業界主導のイニシアチブをリードし、電力線搬送通信の世界的な普及促進に向けた仕様の策定、マーケティング、認定プログラムを推進しています。HomePlugテクノロジによって、家庭内の電力線を通じてブロードバンド インターネット、HDビデオ、デジタル ミュージック、スマート エネルギー アプリケーションを提供することが可能になります。

HomePlug Powerline Allianceは主要な関係各所とのコラボレーションを通じ、IPTVサービス プロバイダ、電力会社、設備メーカー、家電および他の関係企業の要件を満たすHomePlug仕様の策定に努めています。HomePlug Powerline AllianceのHomePlug Certified Logo プログラムは電力線搬送通信業界最大のコンプライアンスおよび相互接続性認定プログラムで、これまでに認定したデバイスは240を超えます。その他の情報はWebサイトwww.homeplug.orgをご覧ください。

Wi-Fi Allianceについて

Wi-Fi Alliance（ワイファイ アライアンス）は、シームレスなコネクティビティ（接続性）の実現を目的とした、業界大手数百社の企業で構成された世界的な非営利団体です。様々な技術開発、市場構築および規制プログラムを通じ、これまでにWi-Fi Allianceは全世界を通じたWi-Fiテクノロジの普及を実現してきました。

2000年3月から施行されているWi-Fi CERTIFIED™プログラムは、幅広く認められている相互接続性と品質の印として、Wi-Fi対応製品がユーザーへ最高の環境を確実に提供するための支援を提供します。これまでにWi-Fi Allianceが認定した製品は10,000を超え、すでに確立されている市場と新しい市場の両方において、Wi-Fi製品とサービスの一歩進んだ利用を促進しています。 その他の情報はWebサイトwww.wi-fi.orgをご覧ください。

HomeGrid Forumについて

HomeGrid Forum はグローバルな非営利の業界団体で、国際電気通信連合（ITU: International Telecommunication Union）が策定する次世代ホームネットワークおよびスマートグリッド アプリケーション向けのG.hn およびG.hnemの標準化活動を促進すると共に、 技術面の支援とマーケティングを通じてG.hnおよびG.hnemの普及に努め、G.hnおよびG.hnem対応製品の認定と相互接続を支援し、他の業界団体とのコラボレーションを推進しています。その他の情報は、Webサイトwww.homegridforum.org をご覧ください。またTwitterは、http://twitter.com/homegrid_forumでフォローできます。

ZigBee Allianceについて

幅広いデバイスをインテリジェントに無線接続しコントロールすることを可能にするグリーンでグローバルな標準を提供するZigBee Alliance は、約400の組織で構成されたオープンな非営利団体で、高い信頼性の革新的な使いやすいZigBee標準の策定と共に、 家電、企業、工業など幅広い分野を対象に、無線ネットワーク環境における検知と制御を実現する世界をリードする標準であるZigBeeの普及に努めています。その他の情報はWebサイトwww.zigbee.orgをご覧ください。